クロージングが苦手な私がトップセールスになれた方法、それが、保険マーケティングでした。

私が保険マーケティングの重要性に気づいたのは、現役の保険営業マンだった1994年のことです。クロージングが苦手で「保険の話を聞いて欲しい」という本音を言えず、紹介も出ずにダメ営業マンだった私がセミナー営業をはじめたことで一気にトップ営業マンまで昇り詰めることができたのです。

当時、セミナーを活用して保険を販売している人は私の知る限り、誰一人としていませんでした。支社長からも「花ちゃん、セミナーなんてやっている暇があったら一人でも多く、紹介をもらえるように訪問したら？」と言われていた位です。クロージングが苦手なら、数多くの見込客に出会うえる方法を考えればよいこの発想こそが、私が教えている保険マーケティングの原点です。

それから20数年が経ち、時代は大きく変わりました。マーケティングを重要視して、興味・関心を持つ保険営業パーソンが増えてきました。どんなにプレゼンテーションやクロージングが上手くても、目の前に見込客を座らせることができなければ保険が売れることは100%ありません。

優れたマーケティングはセールスを不要とする by ピーター・ドラッカー

すべてのビジネスは集客ビジネスである by ジェイ・エイブラハム

私は、この言葉に何度気付かされたかわかりません。今ではビジネスの行動指針となっています。

保険マーケティングを学びたいけど、どうやって学べばいいかわからないという声が多かった

私が保険マーケティング大学校をつくった大きな理由として、継続的にマーケティングを学べる機会や環境をつくりたかったという想いがあります。保険業界では、販売方法(セールス)や商品知識など保険を売るための研修はあっても肝心な集客方法(マーケティング)を学べる機会が少ないという声をよく聞きます。

私たちも20年間、保険業界向けに研修をしていますがアンケートでもっとも多い要望が「マーケティングを継続的に学べる環境が欲しい」というものでした。興味を持っても、そもそもどうやって学べばいいのか？マーケティングは一人では極めることがとても難しい分野であると感じている方は多いようです。

研修や講座は短期習得型で即効性があり、成果が出るスピードが早いのが特徴ですが同時に毎月、継続して学び続ける大学のような環境があれば、より多くの保険営業パーソンの役に立てるのではないかと考え、つくったのが保険マーケティング大学校です。

大学の授業で成果を実感した継続学習の重要性

私は2010年から大学の講師として、学生に営業を教えています。社会に出る前の学生に営業を教えるわけですから、正直簡単なことではありません。何しろ、営業経験はもちろん、全く知識がない学生がほとんどなので初歩から教えていかなければなりません。

そこで気付いたことが継続学習の驚くべき効果です。はじめは名刺交換さえできなかった学生達が半年、1年と継続して教えていくうちに想像を遥かに超える成長をしていくのです。今すぐに企業の中で営業をやらせても売れるだろうと感じる位です。

その理由は簡単で、毎月、継続してカリキュラムをこなしていくことで段々と慣れていき、自ずと基礎が身に付き、応用まで出来るようになっていくのです。私はこの大学での経験や学習スタイルを保険営業にも活かせないものかと考えました。

その後、スタッフやパートナー達と5年間、様々なディスカッションや検証を重ねた上でついに保険営業パーソンがマーケティングを学ぶ大学校を開校することができました。保険マーケティング大学校では、校長である私が伝えられることはもちろんすべてお伝えしていきますが、保険業界で活躍する営業パーソンや経営者、税理士の先生など様々な方に講師をしてもらいたいと考えています。

私の集大成であり、新たなチャレンジを楽しみにしていてください。